チャプター 22

ヘンリーが顔を背け、また煙草をくゆらせる前に、ほんの一瞬だけ私たちの目が合った。

その刹那、私はかつて彼が煙草を吸う姿を眺めるのがどれほど好きだったかを思い出してしまった。長い指が葉巻を包み込むように支える仕草。唇へ運ぶときの、手首の優雅な傾き――そんな些細な動きの一つひとつが、昔の私には洗練の極みのように見えていた。けれど今となっては、ただ、自分が失ったもののすべてを思い知らせるだけだった。

彼の誂えのスーツは、いつものように寸分の狂いもなく体に沿っていた。生まれながらの威圧感をさらに際立たせるよう、線も角度も緻密に仕立てられている。短い沈黙のあと、彼はまたわずかにこちらへ向き直った。

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